━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━          □■□ 2007 February □■□ 〜環境の大切さ〜  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    *暖冬とはいえ、正しく三寒四温の季節ですね。風邪などひいていませんか。  花粉の服薬季節でもありますから、お身体ご自愛下さいますように。   *私の業務は開業当初から全国区で、実に様々な地域を訪問致します。  昨日も東海地区から帰宇したところです。ある日の出張で、AMは大阪環状線、  PMは東京山手線、という移動がありました。大阪環状線内では乗客達がよく  よく周りにも聞こえる位の大きな声で話しをしていて、時折会話の同意を全  く見知らない周りの人に求めてきて気がつくと一緒に微笑んでいたりしてい  ました。場面が変わり東京山手線内では、会話は全く無い静かな空間なので  すが、互いが視線で相手を観察している光景がありました。騒がしいしけど  会話が飛び交う心地いい空間と視線が飛び交う緊張のバリアの空間を期せず  してその日体験した訳です。と同時に私が愕然としたのは、疲れたな、の感  覚の違いでした。静寂なはずなのに緊張にさらされた私は相当に疲れを感じ  ていて、騒々しいはずなのに不思議に癒されていた自分を再認識したのです。 *顧問着任の時に、私はその会社全部の職場巡視を必ず行ないます。  「人間関係は空気に出る」が持論の私としては、職場の人間関係は必ず空気  に出るものだからです。人間関係が良好な職場は、空気がどこか温かく軽い  もので活気が流れているものです。反対にパワハラ等が存在する劣悪な職場  は、空気がピーンと張りつめていたり寒々しかったり陰気な重い空気がある  ものです。それはストレスチェックシートを実施すると部署毎に明確に数字  として現れてきます。空気が軽く温かい部署は有所見者が少なく、緊張のバ  リアがある重く冷たい部署は有所見者が圧倒的に多いのです。また、挨拶が  できている職場は有所見率が低く、挨拶さえもできないコミュニケーション  の悪い職場は有所見率が高いものです。管理職研修では上司の方々に、自分  の部署の空気を感じ取って下さい、上司から挨拶をしていって下さい、と教  示しています。メンタルヘルスケアというのは、毎日のそんな簡単なことが  大切なのです。 *過日カウンセリングをしたある社員さんは、今の会社に転職をしてきた方な  のですが以前の会社の人と会食をした時に、お前この頃丸くなって角か取れ  たな、と言われたそうです。以前の組織はとにかくギスギスしていた部署だ  ったようで、現在の組織は全体の有所見率も低い人間関係が良好な職場にい  ます。そんなものだな、と私は妙に納得をした場面がありました。 *人にとってご自身の認知:ものの考え方や感じ方の修正は以前のコラムで提  示したように最重要なのですが、環境の違いというものは知らず知らずのう  ちに本人の人格を形成し多大に影響を与えていくものだと思います。  あなたの家庭は職場は、空気や挨拶、いかがですか。  ご自身から、ちょっとしたことから、始めてみませんか。  重いコートはもうしまいましょうか、春がほらそこまで来ています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━