━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━       ■□■ 中小企業のメンタルヘルス対策 ■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *日本に中小企業はどれくらいあるか、ご存知ですか? 何とその数は約430万社→全企業数の99.7%もあり、約2800万人→全従業員数の71% が働いています。(経済産業省中小企業庁)雇用の約7割が中小企業が占めるのです。 中小企業こそが日本の経済の屋台骨を支えているのです。 *厚生労働省は第12次労働災害防止計画(平成25年度〜29年度)を公示し、メンタル 対策は重点対策となり、目標=「メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業場の割合を 80%以上とする」を掲げ、「特に取組が進んでいない小規模事業場に対する支援の強化」 と明記しました。つまり99.7%を占める中小企業のメンタルヘルス対策をこれから5年 間で強化していこうとの主旨です。 *私は今年度より宇都宮商工会議所の顧問となり会員企業様のメンタルヘルス相談支援事  業の専門相談員に就任して、研修や相談を行いました。また栃木法人会との取引も始ま  り、研修や会員企業様の個別対応をさせていただきました。 そこで知ったこと。 それは、中小企業の社長達のメンタルヘルスに対する“待った無しの真剣さ”でした。   *社員がうつ病になり主治医の指示通り休職させているが、復職してくるまでの間大企業 のように代わりの社員を雇うことは出来ず、周りの社員が業務の穴埋めをして疲弊して いく。人間関係が原因で抑うつ状態になっても、大企業のように異動も配置転換先も無 く症状が悪化していく。限られた人数の中でひとりに課せられる仕事は何役にもなり、 大企業のような分業はあり得ない。 *そんな職場の現状を誰よりも熟知して真剣に悩み、“社員を何とか元気にしたい”と切実  に思っていた社長達がいらっしゃいました。  驚いたことに、私がお会いした中小企業の社長は、社員のことをよく熟知していてまる で親のように心配している方が殆どでした。 どうしてそこまで社員のことを知っているのですか?と伺うと「俺が採用して、俺が手 塩にかけて育ててきたんだから、当たり前だよ。」と仰っていました。 その男気と本物の責任感に、私は何度も感動しました。 *7年前に亡くなった私の父も中小企業の経営者でした。若い社員からは「親父さん」と  慕われ、頑固で細かくて、大声で怖いけれども情が厚く、社員のことは何でも知ってい る社長でした。多くの経営者達と話をしていて、大好きだった父の面影が重なりました。 *メンタル疾患に入っている社員を何とかしたいが、「素人だからどうしていいのかわから ない」「対策と言われても何から始めればいいのかわからない」これが中小企業が抱える 現状です。正しく、中小企業こそメンタルの専門家支援が必須なんだと実感しました。 社長達の熱意に応えたいと思い、藤井純子OFFICEは中小企業の健康管理室になろう! と決意しました。そして、『小規模事業場のメンタルヘルス対策(従業員50名以下)』を 新設したところです。2014年新規料金表をご参照下さい。 *2003年に開業してから10年、顧客の要望に応えたいと思い走ってきました。それが今 の業務内容です。更に・小規模事業場のメンタルヘルス対策・深夜勤務者へのカウンセ リング対応、を追加していきます。  来年は次の10年に向けて新たなスタートです。  産業保健という現場の中で、臨床を積み上げて研鑚していきたいと思っています。    本年は大変にお世話になり、誠にありがとうございました。  毎月メルマガをご愛読いただき、深く感謝申し上げます。  来年も更に精進していきますので、何卒宜しくお願い致します。                             2013・12 代表 藤井純子